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スピリット (探査機) : ウィキペディア日本語版
スピリット (探査機)

スピリット (Spirit)、正式名称マーズ・エクスプロレーション・ローバーA (Mars Exploration Rover A, MER-A) は、アメリカ航空宇宙局 (NASA) の火星探査車マーズ・エクスプロレーション・ローバー計画でオポチュニティと共に火星に送られた無人探査車の一つである。
== 運用 ==
2003年6月10日に打ち上げられ、2004年1月3日に火星のグセフクレーターに着陸した。打ち上げ直前の2003年2月1日に発生したコロンビア号空中分解事故を受けて、中型ゲインアンテナの裏には死亡した搭乗員7人を記念したプレートが取り付けられている。また着陸地点は「コロンビア・メモリアル・ステーション」と命名された。
火星大気中の埃が太陽光発電パネルに積もり、発電量低下が続いていたが、2005年3月12日に火星表面に発生するつむじ風によってパネルの埃が吹き飛ばされたのか、発電量が回復した。同様の現象は2009年2月6日にも起きている。
2006年3月、スピリットの右前輪がモーターの断線のため動作しなくなり、以後は残った5輪で走行することになった。
2008年の火星の冬の間、太陽電池パネルに積もった塵と日射量の減少のためスピリットは活動不可能になると懸念されたが、冬を乗り越えて探査を続けることができた 。
2009年5月、トロイと呼ばれる砂地を通過しようとした際に車輪が砂に填まり、身動きがとれなくなった。以降はその場に留まって観測を続けた。地上での再現実験を経て、脱出のための車輪回転が同年11月17日から行われたが成功せず、12月には右後輪も故障して動かなくなった。NASAは2010年1月26日に脱出を断念し、静止観測点としての活動を続けると発表した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「スピリット (探査機)」の詳細全文を読む



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